★エスコイ★






「好きです!」



貴重な昼の時間に
呼び出された。


ほんと面倒。


「ごめん、俺彼女いるから。」


“彼女”


自分で言った言葉に
嬉しくなる。


女はびっくりした顔を
して去っていった。


良輔のところに
戻ろうとしたとき、
宮坂達の声が聞こえてきた。



「宮坂?」


「秋くん!」


宮坂は俺に気付いて
びっくりした顔で
こっちを見た。


「あ…あたし達これからお昼だから行くね!ばいばい!」


そう言って秋葉を連れて
すぐにどこかに行ってしまった。


あいつ…目逸らした。


すぐにどっか
行くし…


俺何かした…?



< 190 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop