短編:冬のある日に・・・
ザクザク・・・・ん?何か音がする・・・。何だろう・・・?

私は音に気がついて顔を上げた・・・。するとそこには真っ白な息をはきながらこっちに向かって歩いてくるあの男の姿が合った・・・。

「やぁ猫ちゃん寒かったでしょ?」

そう言うと男は私の体に毛布を掛けて私の頭を撫でた。

「アンタ馬鹿じゃないの!?こんなに冷たい手をして!」

男は私が言っていることを無視して話し始めた。

「ねぇ?家に来ない?」

またいつもの質問・・・。

「やっぱり来ないよね?」

男は私の答えを聞く前にこういった。

「えぇいつもの私なら絶対に行かないわ?でも今日は気が向いたからアンタの所で一緒に暮らしてあげるわ。」

私はそう言って男の膝の上に乗った。

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