やきもち王子




美和になんで知らないの?ありえない!
と怒られたので、わたしは帰りに秀に
聞いてみた。


「秀は地元高校行かないよね?

どこ受けるの?」

「地元受けるよ」



はい………?


「な、なんで!?」

「なんでって……はるは地元高校でしょ?


俺が受けない意味がわかんないんだけど」


そ、そんないかにも当たり前みたいな顔で
言われても……


「そんなことのために人生棒にふっちゃっていいの??

っていうかなんでわたしが受ける高校
知ってんの!?」


完全に予想外。

秀が地元公立を受験!?
しかも理由わたしが行くから!?

ありえないありえない。


動揺しまくってるわたしを見て秀がため息
をつく。


「普通付き合ってる人の受ける高校ぐらい
知ってると思うけど……


あと、俺的には はると過ごす高校生活より大切なものとかないから。」


ゔっ…!!キュンときた。

今のはヤバい。


「秀……

一緒の高校行こうね!!」

「うん」


秀とこれからもこうやって並んで笑って
いるためにも、高校受験がんばります!!

こうなったら
絶対絶対ぜーったい、受かんなきゃね!!


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