君と共に

今日の授業も終了っ!

彼氏とデートの紗結と別れ、あたしは駅まで歩くことにした。

学校から駅までは歩いて15分くらいの微妙な距離で。

もちろんバスもあるのだけど、こんな晴れた日は歩くしかないでしょう!

でもやっぱり寒い…。
あたしはマフラーをしっかり巻き直して、ひたすら歩いた。

周りを見れば、カップル、友達と楽しそうに歩く姿。
足早に先を急ぐ人。

あたしは急いでるようにみえるかもな。

苦笑して歩く速度を落とした。


「あれ?杏奈?」


「………」


反射的に声のする方に顔を向けて、言葉を失った。


ドクン


体中に緊張が走る…。

……なんでいるの……!


「久しぶりじゃん!学校では顔も合わせてくれないもんなぁ」


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