海よりも深い
【春夜side】

いつもの夜

なんで俺より2年も早く生まれてこんな可愛いままストップしてんだろ・・・


とか出来上がったばっかりの写真を見て高三の兄貴相手に病んだことを思う俺はどーなんだろうか。




「春夜(ハルヤ)?何ボケた顔して固まってんだよ?」

・・・可愛いくせに口はいい加減憎たらしい(まーそゆとこも俺から見たら可愛いんですが)兄貴が俺を覗き込んできた。

「いや、なんもないっす」
リビングで写真見ながら風呂の順番待ちしてる間に自分の世界入ってただけデス
「あ、何、一緒に見よーと思ってたのに先全部見ちゃったワケ?」
と俺の手から写真を取り上げる。
んー、ふわっと香るボディーソープの匂いがやたらセクシーです
・・・って俺はアホか

「いや、まだ全部は見てない。夏海(ナツミ)が風呂あがってから見よーと思ってた」
そう言って俺はソファの横をもう一人座れるようにズレた
「お前さ、兄貴にむかって夏海とかなっちゃんてどーよ?」横に腰掛けながら不服そーに文句言うが今更言われても俺は昔から名前で呼んでるもんね
「だってなっちゃん、どー見ても俺のが上っしょ。ぃてっ」肘鉄・・・
だってしょーがない。俺は176センチでスポーツもしてないのに食うもん食ってるだけ
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