執事と羊





「キスマークにキスマークを付けるだけ。」



そう言って羊の唇が
宝井さんの付けたキスマークに触れた




「ふっ....ぁ....」




強く..強く羊の唇がふれて
反応してしまう自分がいる。



好きでもない相手にキスマークを付けられて
嫌なのに...逆らえない。




一体あたしはどうしたいの?


チクッ.......



甘い痛みがあたしを襲う





「付けちゃった。
キスマーク。」



羊の唇が離れあたしの首元には
より赤く咲いている赤い花。



それは1つではなくて
花びらのように何個もあった。





「なんで.......こんなに.....?」



軽く放心しているあたしには
理解できなかった。
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