執事と羊
「その手で触らないで戴けませんか?」
「りゅ、龍夜!?」
振り向くと、息をきらして
羊を睨んでいる。
「やっと来ましたね。」
「もう美優に触らないで下さい。」
敬語だけどあたしのこと
『美優』って呼んでくれた。
不謹慎かもしれないけど
美優って呼ばれて嬉しいあたしがいる。
「触るっていっても
目に付いてる睫毛を取ろうとしただけですけどね?」
うん。そうなんだよ。
なのに龍夜は凄い喧騒であたしを抱きしめた。
「睫毛....ですか?」