文学乙女
act.7 宝の在処
夕方4時半になっても、外はまだ明るかった。





陽が少しづつ沈むと同時に、若干涼しくなってくる。





あたしは今、外でなく喫茶店のソファーに行儀よく座っていた。





あまり知らない人と向き合ってるので、正直緊張しまくっている。





宣ちゃんこと三枝宣孝と名乗る文学青年は、涼しそうな顔でメニュー表を見ていた。







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