文学乙女
act.9 海底書斎
図書館へ向かっていた時は、雨が降りそうもないカラッとした青空だった。







図書館を出た頃には、灰色の空で小雨が降っている。





いつ本降りになってもおかしくない天気。







けど、あたしには、傘持ってくればよかったなと考えていなかった。






今は小雨に打たれながら、さ迷うように歩いている。






今まで想い続けてた恋が終わって以来、あたしの頭の中は、暗闇に包まれたままだった。








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