改定版・恋とは...
「修次、どうしたの?」


あまりにも無言な俺に、心配そうな玲。


普段は、たわいもない今日の出来事をお互いに話すから。


同じクラスだから、特別変わったことはないけど。


より同じ空間にいたことを共有するため。


「なんでもないよ。」


俺は、優しく笑いかけた。

そうするしか、今はできないから。



「ならいいけど。」


玲は、渋々納得した。


まあ、なんか疑っていると思うけど。


仕方のないことだ。


俺がどうにかするしかない感情だから。


そして、いつの間にか俺と玲の家の分かれ道。


ここで俺は、いつも玲を誘う。


けど。


俺は、無駄に悩んでいた。


だから、なぜか、いつものように誘えない。
< 14 / 21 >

この作品をシェア

pagetop