君色 **空色**
しかし、この言葉を発したという事は……


「本気で後つけるんだぁ……」


そう私は呟き、少し考えてから「今日は私もそっちから地下鉄に向かうよ」と言った


「え?そっちからどうやって地下鉄に向かうん?」


私の言葉にユゥちゃんがそう尋ねると、私はわけもなさそうにその質問に答えた


「大丈夫よ、途中で階段降りるから」


元々、春学期は環状線通いだった私は、どちらからも阪急に行く行き方を知っている

だからと言って何の得にもならないのだけれど……

トモちゃんの後をついていきながら歩いていくも、全く彼の姿は見当たらない

そうこうしている間に、降りる階段に辿りついてしまう


「それじゃあ、私たちはここで降りるけど……」

「おぉ!あとは私に任せなさい♪」


『あーダメだ。岩崎くん気をつけてくれ』と心の中で彼の安全を願いつつ、私はユゥちゃんと階段を降りようと角を曲がる


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