【番外編】幼なじみの恋心
変化した気持ち
告白から数年。

由香里とはその日以来、話していない。

というよりは、由香里から話しかけられなかった。

学校ですれ違っても由香里は、走り去ってしまう。

…こんなはずじゃなかった。

ただ“幼なじみ”なら、ずっと一緒にいられると思ってただけだったんだ…。

それが気になって、由香里の志望する高校を俺は受験した。

無事に合格して、入学式に俺と目があった時、由香里は驚いていた。

まさかいるとは思っていないから。

月日はさらに流れて高校2年生の夏。

この年の夏は熱中症で倒れる人が多いくらいの暑さ。
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