キミが大好きだから〜陽菜へ〜

打ち合わせの後、俺は急いで帰り支度をしながら、


紺野に礼を言ったんだ。



「ありがとな、紺野」


「あ?なんのことだ?」


「さっき先約があるっていってくれただろ?」


「あ、あぁ、あれね。あれはお前がまた新しい女に手を出してややこしいことになるんじゃないか、って思って。しかも今度は笑って済ませられる話じゃなくなるからな」



そんなことかよ~~…紺野。



「そんなことするわけないだろ」

「本当に今までそうじゃないって言い切れるか?」

紺野に詰め寄られて思わず逃げ腰の俺。


「っとに腹立つな!もう大丈夫だって、言ってるだろ?」


少しキレ気味の俺に紺野は笑って言ったんだ。


「haru。近頃のお前はすごいよ。仕事に対しても集中力あるし…なんか変わったな、って感心してるんだ。本当は今日どうしてもはずしたくない予定かなんかがあるんだろ?約束だ。今日は休みやるから楽しんでこいよ!」



紺野、ありがとう。


やっぱり気づいてたか。


だってお前は俺の最高のマネージャーだもんな!



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