紺碧の地図
「…ララ!?」
その音に気づいたのか、ニーナの声が聞こえる。
けど私は、ぶつかった反動で頭がくらくらして、視界が定まらない。
「この女っ…」
敵の、怒りに満ちた声が聞こえた。
同時に、くっきりと捉えることができた敵の姿を見て、戦慄が走った。
…その剣の矛先は、私に向けられていて。
逃げようと思っても、片足を捻ったのか動けない。
為す術もなく、私は振り下ろされる刃を、黙って見ていることしかできなかった。
「ララ―――!!」
ニーナの叫び声が、遠くで聞こえた。
私もここで死ぬんだ、と覚悟した…そのとき。
「…うっ…」
刃は、確かに貫いていた。
…私ではない、誰かを。
「―――え…?」
目の前で崩れ落ちたその姿をはっきりと確認した私は、声を失った。