芸能人に恋をしたⅢ
「彩菜ちゃん、これから暇??良かったら、2人でご飯食べに行こうよ。」


涼さんからの誘い。


「すみません。これから、用事があるので……」


「そっか。残念だなぁ~。まあ、また今度行こうよ。だからさ、連絡先交換しよ。」


そう言って、あたしの手にあった携帯をとって、勝手に赤外線通信を始めた。


「ん、完了。電話とかするから、出てね。」


そう言って、涼さんは帰っていった。


あたしの手の中にある、携帯。


あの人、嫌いだ。


自己中心的で、ストレスが溜まる。



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