かみさまごっこ
笑顔でいた少年の表情は一変した。続けてこう言った。


「此処まで歴史通りだ」

「大丈夫ですよ。必ず変えられます。エイリ様ならきっと」





「手紙の方は?」

「昨日送付しています。早ければ今日にも2人は来るのではないでしょうか?」

「そう。それじゃあ2人が来るのを楽しみにしなくちゃ、ね」


エイリと言う名の少年と、ミナと言う名の少女は変わらずその場所にいた。

誰かを待っている様子であった。2人とも余程の事がない限り、その場を動こうとはしなかった。

陽が1番高い所に来た頃、彼らが待っていた2人がやって来た。


1人は桃色の瞳を持った少女、宮園志那。もう1人は銀色の瞳を持った少年、坂見慈。


「私達を呼んだのは、貴方達ですか?」

「そうだよ。初めまして。スワンとレイブン。ボクはエイリ。こっちはミナ」


腰掛けていた少し大きい瓦礫から立ち上がり、エイリはそう言った。







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