*制服のボタン*バレンタインの憂鬱*陵弥

突っ立ったままの凜花を抱きしめてる俺に凜花が。



「陵弥だって知ってるでしょ…私の席からは中庭が見えるんだって…」




…知ってるよ…だから俺…凜花が見てないって思って、嘘ついたんだ…



「私だって見たくなかったよ…そしたら…陵弥に嘘なんかつかれずにすんだのに…」




俺、本当に馬鹿だ。





「…ごめん…」



「私…愛美ちゃんに陵弥が好きって宣言されたよ…」



そんな事は忘れろ…俺は凜花しか見てねぇ…




凜花の口を塞ごうと顔を近付けた。





それを凜花は…




俺に顔を背けた。




俺を拒否った凜花に、さっき無理矢理に封じ込めた苛立ちが顔を出した。





「お前…俺を疑ってるのか?」




言ってしまった後で後悔した。





「ち、違っ…」






凜花の目からはポロポロと涙が溢れ出し。





凜花が傷付いた顔をした。



あーまた俺、凜花を泣かした…



ズキッと胸に痛みが走った。





「…凜花…」





凜花の溢れる涙を拭いてやろうと、凜花の顔に伸ばした手を。



凜花は振り払い部屋を飛び出した。





「凜花!」





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