毎週木曜日~49日の恋~

馴染み


一時間が5時間にも感じられるほど
長い長い授業が終わった。


「ねぇ、ハルちゃんって彼氏いるの?」

「・・・・はぃ?」

今は休憩時間。
話かけてきたのは外山大

「だから、彼氏は?」

「い、いないけど?」

「っあ、そーなんだじゃぁ俺立候補して良い?」


・・・・・・なんに立候補?

「ハルちゃぁん?聞いてるの」

「聞いてません」

「何で敬語なんだよぉー
ねっ、俺ハルちゃんの彼氏になっていい?」


一直線に私を見つめる目が少し怖くて
しどろもどろになっていると


「「だぁ~いぃぃぃ!」」



バシンと良い音がなって

私は解放された
外山大を叩いたのは久保先生と田辺香奈

「大!ハルが可哀想だろっ!」

「そうよ!大にはもったいないんだから」

「いっ・・・てぇな!良いだろ一目惚れって奴なんだコレ」


三人とも息はばっちりで
私は一人取り残された・・・けど
なんだか可笑しくてしょうがない



「っあ、ハルやっと笑った」

久保先生はクスリと笑った
人懐っこい笑顔がなんだか私の心をふんわりと軽くした



「笑顔も可愛いなぁっ!ねぇさっきの話マジだからね」


「「だぃ!」」


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