真夜中の向日葵
「おっ、おい?」



土下座とも言うその姿勢を見て、兄ちゃんは驚いてベッドから立ち上がる。



「お願いします!そのユウヤさんって人に会わせてください!」

「はあ!?……っておまえ、族に入る気か?」

「いえ、そうじゃなくて……」



僕の目から涙がこぼれる。

男のくせに、なに泣いてんだ?

悲しくて泣いているわけじゃない。


これが永輝さんと完全に繋がっているなんて、まだ分からない。

もしかしたら全くの無関係かもしれない。


それでも僕は、永輝さんに一歩近づけたような気がして嬉しかったんだ。

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