死神と自殺志願少女
推考
私は今、街に出ている。


彼曰く、今一度考える時間とのことだ。


考えるというのは、

『死に方のこと』

『命のこと』

その他色々らしい。



だが、

「なあ、次はあの店見よう!」

彼がこの調子で私を振り回し、

ゆっくり考える時間がほとんどない。


一緒に歩いている姿を見ていると、

彼は普通のかっこいい男性に見える。



…少なくとも、誰も死神とは思わないだろう。
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