【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋
「乗ります」


あたしは一言そう答えた。



男はうなずいた。


そしてあたしたちは一つの目的へ向かって、一緒に歩き始めた。





この田舎町に一軒だけぽつんと建つ、わりと上品なホテル。


そのホテルの一室に入るのは、もちろんあたしにとって初めてのことだ。


しかもスイートルーム。



この男はよほどの金持ちなのかなと、そんなことを考えていると、男が近寄ってきて、後ろからあたしを抱きしめた。




「きみ、経験ある?」


男に耳元でそうささやかれ、あたしは小さくうなずいた。


あたしの初体験なんか、思い出したくもないけれど・・・。




「そうか。それなら、やりやすい」


男はあっさりそう言うと、あたしをベッドに連れて行った。



メモ用紙か何か取り出すように、男がさっとシャツの胸ポケットから取り出したのは、コンドームだった。


恥ずかしいと思う間もなく、男の手が慣れた手つきで、あたしの体から制服を、そしてその下の下着をはぎとっていく。


その手が、女の子を買うのは初めてではないことを、無意識のうちに物語っていた。




< 17 / 508 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop