【完】★LIGHT OF LOVE★１５歳・・・援助交際と運命の恋

何だか今時古くさいと思われそうだけど、いつの時代も彼女からお弁当をもらって、嫌な気分になる人はあんまりいないと思うから。




あたしはヒカルがホストクラブに行く前にいつもお弁当を渡し、ヒカルは翌朝、空になったお弁当箱を返しに来た。


ヒカルはいつも残さず食べてくれた。


あまり味付けはうまくなかったかもしれないけれど、おいしいと言ってくれた。


あたしはヒカルにそう言ってもらえるのが嬉しくてたまらなかった。


そして毎日腕によりをかけて、お弁当を作った。


ホストの仕事が休みの日には、空になったお弁当箱に、逆にヒカルが作ったお弁当が入っていることもあった。


ウサギの形のリンゴやタコの形のウィンナーが入っていたりして、何だかヒカルが一生懸命作っているところを想像するとほほえましい。


お弁当は、あたしたちにとって、大切なコミュニケーションになった。