職場内恋愛





「はい。知ってますよ?」


意外にもあっさりと言う山崎先生。



「だけど、言えません。

これは第三者が言っていいことではありませんから。


ただ私は藤堂先生の背中を押すことが役目だ、って勝手に思ってます」


山崎先生はふっと笑う。



「頑張れ、って押しつけがましいから嫌いですけど…でもあえて、言います。

頑張って下さい、藤堂先生」


山崎先生は俺の肩をポンポンとやると部屋へ帰って行った。



いったい、山崎先生は何者なんだろう。


なんでそんなにいろんこと知ってて、

そしてそんなに優しいんだろう。



まあでも、決心はまだ固まっていない。


2度目の告白

うまくいく確率は…未知。


全然わかんねぇんだ。



だからこそ、すぐになんか決心できないんだ。








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