妹彼女
「じゃあ…また明日な。」


「…うん…」


満足したか。ならよし。








パキャ、ムニムニムニ…プルルル…


《はいは~い?》


「海?今病院出たから、あと1時間くらいでそっちに行くな。」


《あいよ。晩飯は済んだのか?今日カレー作ったんだけど、残ったんだ。》


「マジ?じゃあいい?」


《あ~い。暖めとくな~。そんじゃまたあとでな~。》


パキャ。


ひっさびっさに~、海のメシが食える~♪

あいつの料理はホントうまいんだよな~。あ、もちろん空もうまいよ!












ピンポ~ン♪ガチャ。


『あ、大地!いらっしゃ~い!兄貴今カレー暖めてるから、リビングで待ってて。』


頭にタオル、パジャマ姿の空が出迎えた。

これクラスの男子が見たら鼻血出すだろうな……俺はもう慣れたけど。


「おっじゃましま~す!」


リビングに入ると、キッチンで海がカレーをかき回してた。


「よう、大地。すぐできっからもう少し待っててな。」


『じゃあ私髪乾かして来るね~。』


空が部屋に消え、ドライヤーの音が聞こえた。同時に、カレーのいい匂いがしてきた。


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