妹彼女
~Ⅲ~ 大地
翌日、眠たい体を引きずりながらリビングに行くと空が台所にいた。


「はよう空。」


父さんと母さんはすでにいない。昨日は入学式ということて午前中有給をとっていたから朝いたが、普通この時間にはもう二人ともいない。


『おはよう兄貴。』


テーブルにはこんがりの食パンとベーコンエッグがあった。卵料理に関しては空は俺と互角だ。白身の柔らかさが絶妙なのだ。


昨日のことを空はまだ気にしているかと思ったが、特にそんな様子を見せなかった。


「今日は午前で終わるけど、どっか出かけたいか?」


『ん~、じゃあデパート行きたい!』


マンションから大分遠いが、すごくでかいデパートがあり、ブランド物や服も揃っているので風羽家お気に入りショップだ。


「そうだな、俺もそろそろインナー買わないと。じゃあ学校終わったら着替えて行くか。」


『うん。』


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