Cleome
……めっちゃ見られてる気がするのは気のせい?
あたしと霄は学校の中を足早に歩いていた。通る先々で視線が痛い、痛すぎる。
「霄」
「あ?」
「見られてる気がするんだけど?」
霄はそうだな。とだけ言うと、階段を上がり始めた。
これは多分、霄が見られてるだけだと思う。慣れてるから普通に歩けるんだな。
だよな……?
「霄!」
階段を上がり続けてると、霄を呼ぶ声。止まりたくないんですけど!?
振り向くと、笑顔が印象的な男一人。あたしが苦手なタイプ寄りな顔。
あたしは霄の後ろに隠れた。
「どうした?羽柴」
「もしかして、転校生?」
霄の後ろに居たあたしを覗き込む羽柴とか言う人。目が合ったし!逃げたい!
「へぇー……。」
え?何、そのへぇーは。羽柴は笑顔を絶やさずにあたしを見てる。
笑いすぎだろ。満面の笑みすぎる。
「霄の幼なじみっていうから、どんな人だろうって思ったけど……似てないんだね」
……はい?似てるわけないだろ。血が繋がってるわけじゃないんだから。
羽柴……天然か?
「霄、あいつ……天然?」
あたしが霄に羽柴に聞こえないくらい小さい声で言うと、霄は頷いた。
「思考回路がおかしいんだ」
「霄も人の事言えないけどな」
霄の思考回路だって、十分おかしいし。
あたしと霄は学校の中を足早に歩いていた。通る先々で視線が痛い、痛すぎる。
「霄」
「あ?」
「見られてる気がするんだけど?」
霄はそうだな。とだけ言うと、階段を上がり始めた。
これは多分、霄が見られてるだけだと思う。慣れてるから普通に歩けるんだな。
だよな……?
「霄!」
階段を上がり続けてると、霄を呼ぶ声。止まりたくないんですけど!?
振り向くと、笑顔が印象的な男一人。あたしが苦手なタイプ寄りな顔。
あたしは霄の後ろに隠れた。
「どうした?羽柴」
「もしかして、転校生?」
霄の後ろに居たあたしを覗き込む羽柴とか言う人。目が合ったし!逃げたい!
「へぇー……。」
え?何、そのへぇーは。羽柴は笑顔を絶やさずにあたしを見てる。
笑いすぎだろ。満面の笑みすぎる。
「霄の幼なじみっていうから、どんな人だろうって思ったけど……似てないんだね」
……はい?似てるわけないだろ。血が繋がってるわけじゃないんだから。
羽柴……天然か?
「霄、あいつ……天然?」
あたしが霄に羽柴に聞こえないくらい小さい声で言うと、霄は頷いた。
「思考回路がおかしいんだ」
「霄も人の事言えないけどな」
霄の思考回路だって、十分おかしいし。