胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
夢にはまたたっくんが出てきた。



バイクに座りながら、校門で私を待つたっくんは、私を見つけると優しく笑って手を振る。



そして、そのままバイクを走らせてどこかへ行ってしまった。



追いかけようとしても足が沼の中に入ったように重くて、走れない。


私は、泣きながらたっくんの名を呼んだ。



向こうからたっくんが走ってきた。



優しい笑顔で手を差し延べてくれて、私は立ち上がる。


手を繋いだまま歩きだし、たっくんが突然私を抱きしめてくれた。


ぎゅぅ………って。




懐かしい感触と匂い、ぬくもり…………



夢………………!?



夢とは思えないくらいはっきりした夢。


色も匂いもぬくもりも………




目覚めてから何度もまた眠ろうとした。


夢の中でなら、たっくんに抱きしめてもらえる。



続きが見たくて、目を閉じたけど…胸のドキドキが激しくて眠れなかった。


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