胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~



ベッドに三角座りしていたゆかりは、俺の方を見ようとしなかった。


何か様子が変だ。





俺、また不安になる。




あの時もそうだった。


俺から逃げたあの日。



直前まで、すごく嬉しそうに笑ってた。


俺を好きだと言ってた。



…なのに、急に涙、流すんだ。




おい!



おい…どうした?



どうして



泣いているんだ?






俺、心臓の音がはっきり聞こえた。


体中が悲鳴上げてた。




--もうやだ。


あんな辛い思いしたくねぇ。



もう、ゆかりのいない生活はやだよ。







黙って、涙を流しているゆかりに


俺は近づくことも出来ないくらいに怯えてた。
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