胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~

「ねぇ、ゆかり免許取りに行かない?」


昼休みの中庭で・・・突然の美亜からの提案で、私は直との約束を思い出す。


―――『卒業したら、一緒に教習所行こうね』



合言葉のように言ってた割に、私も直も新しい生活に入り、すっかり忘れてた。



「免許かぁ・・・一緒に行きたいんだけど、高校の友達と約束してるんだぁ。」


断るのが苦手な私にしては、うまく断ることができた。


美亜はそんなことで引き下がる性格ではない。


「マジで?じゃあ、私も一緒に行きたい!」


美亜のそういう性格が少し羨ましかったりする。

誰とでもすぐに仲良くなれる美亜は、たっくんともすぐに打ち解けてくれた。

直とも、きっとすぐに仲良くなってくれることは想像がつく。


だけど・・・なんとなく複雑な心境。

不思議なんだけど、美亜と仲良くしてる姿を直に見られることがちょっぴり嫌だったりする。


きっと、直は何も思わないのに…

ゆかりにも親友ができて良かったって素直に喜んでくれるはずなのに。



そんな頭の中を知ってか知らずか・・・美亜が一言。


「私、お邪魔だったら良いからね。さやみと行くよ!」


「ちょっと、美亜。私のこと、ついでみたいに言わないでよ~!」

さやみはプ~っとふくれて、美亜の背中を叩いてる。



「ごめんごめん、美亜。邪魔なんてそんなことない。友達に聞いてみるね。」


慌てて、美亜の腕を掴んで美亜の顔色をうかがう私に、美亜はにっこりと笑ってくれる。



「うん。友達って、直ちゃんでしょ?ゆかりから聞く名前って直ちゃんばっかりだもん。」


直に美亜をちゃんと紹介したいって思ったんだ。


ちょうどいい機会だし、直もきっとOKって言ってくれる。


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