胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~



やっと気付いたのは…


想像通り、直だった。


くっそぉ。



やっぱり直と先生の愛の方が大きいんだって見せ付けられてるような気分になる。


ゆかりは、直の声にびっくりして俺に気付く。


おいおい。


「たっくん!!どうしたのぉ??びっくりした!」



ゆかりは、俺に桃子って子を紹介した。

直の新しい友達だと言う桃子は、美亜ちゃんとは違うちょっと大人しい雰囲気だった。



「たっくんと先生、2人揃うとやばいですって!!目立ちすぎです!」

美亜ちゃんが興奮しながらはしゃいでたけど、視線は99%先生に向いていた。


そして、桃子って子の視線も…


「直、もしかして…先生? ちょ~かっこいい…!」


「初めまして。いつも話には聞いてます。直がいつもお世話になってます。桃ちゃんも、先生に恋してんだろ?焦らず頑張れよぉ。」


先生は、桃子にさっと右手を出し握手をした。


「は…はい!あの……お会いできて嬉しいです。」


ゆかり以外の女みんながトロンとした目で先生を見つめてやがる…


先生がいると、普段はまぁまぁな俺も全然だな…


!!!っていうか!!!


何だぁ?


ゆかりまでもが先生に熱い視線送ってるし…



芸能人を見るかのような目で4人は先生を見てて…


俺は俺で、そんな先生に憧れるヘナチョコ野郎で。




俺なんて、結構お洒落してきたのに。


先生は、部活帰りの白いジャージ姿だってのによぉ。




ゆかりが俺に近付いて、誰にも気付かれないように

ほっぺにキスをしてくれた。



「ありがと!たっくん!嬉しい~!」



なんだよぉ…



これだけのことで…


また俺の自信が戻ってくる。


やべ…


ゆかりを抱きてぇ…


< 328 / 498 >

この作品をシェア

pagetop