胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~

泣きそうな私を見つけたたっくんが強引に私の手を引っ張る。


休憩室に入ると、数人がタバコを吸ってた。


目配せをして、たっくんが トイレへ向かう。



やだよ。


泣いちゃうよ。


バタン−



荒々しく閉まるドアが、たっくんの怒りのように感じられた。



「ゆかり…恵からのチョコは、弟にあげたから。俺、食べてないからさ。」



たっくんは、私の涙の理由、ちゃんとわかってた。


「苦しいよ…恵さんとたっくんが…気になって…苦しいよ。」



腰に回される手が懐かしい。


「俺、お前が思ってるより…ゆかりが好きだから。」



抱きしめられた私はたっくんの腕の中で

自分に語りかける。


『大丈夫…大丈夫、たっくんを信じよう』



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