胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


俺は

バカが付く程、お前を愛してる。




それだけは


ちゃんと知っていて欲しい。




今、ゆかりが誰を好きなのか


誰と一緒にいるのか



そんなこと関係ない。




そんなのどうでもいいんだ。





もし、ゆかりが


もう


俺を好きじゃないとしても



俺はゆかりが好き。






もし、ゆかりが野間を選んだとしたら、




『野間を好きなゆかり』を



俺は愛すだろう。




ゆかりが野間を愛しているなら、


俺も野間を好きになってやる。




大好きなゆかりの選んだ男なら、仕方がない。





距離を置こうって言った俺は


やっぱり間違っていた。



ゆかりへの気持ちは会えない分だけ、


どんどん大きくなる。




夏の日の、入道雲のように…



目を離した隙に、倍以上の大きさに成長してる。






ゆかり…




明日、お前がここにこないとしたら



俺は  どうやって これから 生きていけばいいんだろう…






ゆかり…



野間を好きでも、



もう俺をキライになっててもいいから…




明日だけ



俺の誕生日を祝ってくれよ…





季節外れのコオロギが美しい音色を奏でる。


俺は、目を閉じると

頬に温かいものが流れるのを感じた。








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