胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~



ロマンチックな事を考えていても

やっぱり腹は減る。



あぁ…


いつの間にかすっかり日が昇ってた。




でも、物凄い光景だった。




雲や空の色が太陽と共に一斉にオレンジ色に変わった。



そして、地球が目覚める。



朝日を見たせいか、なんとも言えない清々しさ。




早起きが趣味になるかもしれねぇな。




…とは言え、やっぱり腹減ったぁ。




時間の約束をしてない俺。


少しもここを離れるわけにも行かず。



まさか朝のこんな早い時間に来るはずもないんだけど…



もし、1分でもこの場を離れてしまうと、

俺は前に進めないから。


ゆかりに会えなかった時に、


『もしかしたら、俺がコンビニに行ってるあの5分の間に来たのかも』


なんて…



往生際の悪いことを考えてしまいそうだから。




ダメだった時に

ちゃんと


俺自身


ケジメつけたいから…



俺は、またクローバーの上に寝転がる。


いつのまにか四つ葉のクローバーを探すよりも

思い出を振り返ってた。
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