胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~
俺に近づいて来た猫は…
さっきの『ゆかり』かどうか、わからなかった。
ただ、色と鳴き声はそっくりだった。
立ち上がった俺を見上げて、甘えたような声を出す。
ププっ………
マジで
ゆかりみてぇだな……
寂しがり屋の甘えん坊。
「仕方ねぇから、もう少しお前の相手してやるよ……」
もう一度、草の上に寝転んだ。
くすぐってぇ………
首を曲げながら俺に体を擦り寄せてきた。
猫は、正直…苦手なんだよ。
どう接していいのかわからない。
背中がかゆかっただけなのかも知れないが
俺は 甘えるようなその仕草に癒された。
「ゆかり…………ごめんな。俺、いい彼氏じゃなかったよな…」
ミャァ………
「だけど………生まれ変わっても………また、俺はゆかりと恋したい。……そして、次は俺が……………」
ミャア~?
「俺が……お前を幸せにする………から………」