胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


赤茶色の屋根に真っ白な壁。


山の中にあるのに、なんだかお洒落な温泉。


『秘湯 星月夜の湯』



メチャメチャ心惹かれる名前なんですけど…!!



「すごい!!先生、ここの温泉って星が見えるのかなぁ?」


直が目をキラキラさせて先生の腕を引っ張る。


先生はさっきまでのエロい顔はどこへやら…


大人な顔して言う。


「どうだろうな?夜に来た事ねぇから…でも、確か露天だったから星と月が見えるんだろうなぁ…夜に来れば良かったなぁ。」


温泉宿の入り口のピラピラした旗を見ながら、先生は残念そうな顔をした。



「よし…!!夜までここにいるかぁ?」


先生って子供みたい。

でもそういうところが、生徒に人気があるんだと思う。


子供心がわかるって言うか…照れ屋な私達若者がなかなか自分で言えない要望を先生はちゃんと汲み取ってくれるんだ。



修学旅行のナイタースキーもそうだったね。


先生が他の先生を説得してくれたっけ。




今だって…


ほんとは言いたかった、私。


『先生、星が見たいから夜までいたい!』…ってね。



だけど、恥ずかしくて言えずにいたんだ。



きっとみんな同じ気持ちだった。


先生は時計を見ながら笑う。


「じゃあ、昼寝でもすっかぁ?」





< 443 / 498 >

この作品をシェア

pagetop