胸キュンMonday ~甘く切ないすれ違いの恋~


今日は月曜日。


朝からシャワー浴びて、お気に入りの水玉の下着をつける。


月曜日のバイトは、バイトじゃないよね。


たっくんに会えるって嬉しさで、デートに行く前みたいにドキドキしちゃうんだ。



早めに着いた私に声をかけてきたのは、私と同じ時期からバイトを始めた子。


「ゆかり、聞いた?恵さんってしばらく休んでるらしいよ…しかも無断で。」


コソコソ話にしては、大きな声。

回りにいた先輩も話に加わる。


「まじかよ?あいつ、何回もそういう事あるからなぁ、首かもな。前も卓弥がいなかったら、辞めさせられるとこだったんだから…」


私が彼女ってこと…知ってるはずなのに。


気になる事、言わないで…


「え〜?何ですか、それ。ゆかり知ってる?」


私は、気にしていない顔で首を振る。


「かなり昔だけど、恵がバイト無断で休んでばっかりでさぁ、みんなで話し合いしたんだ。卓弥がみんなをなだめて、これからは俺がちゃんと恵を連れてくるからって…」



そこまで言ってから、やばいって顔した先輩は、足早に着替えに行った。



なんて…鈍感な人…



気にしないって決めたもん。



私は今のたっくんを信じてるもん。


過去は過去。


気にしない…





だけど、一つのお皿を洗い続けてる私がいた…


頭の中には、恵さんの顔ばかり浮かぶ。
< 82 / 498 >

この作品をシェア

pagetop