★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



―――――ピンポーン。



ガチャ…



「鈴、いらっし…」


「えみぃ~~~~。」


「鈴~~~。」



ドアを開けた途端、鈴の猛烈ハグ。



そして鈴はひとしきり抱きしめた後、そっと離れて家の中に入った。



「電話も出ないし、メールも返ってこないし、何かあったかと思ったんだからね。」

「ごめん。」


「昨日、あれから高原さんとどうなったのか気になってたんだけど…、それどころじゃない感じ??」


「…実は。」


「やっぱり。」


「鈴、あのね…」


「分かってるよ!聞くから。聞くけど、その前にその騒音問題をなんとかしよ?」


「騒音問題?」



ぐるるるぅぅ~~~。


あ…



「これ?」


「えみ、ご飯は?」


「全く。」



私のその返答にひっくり返りそうになった鈴は、ちょっと待ってて!と言いながら、キッチンに入っていった。



< 249 / 332 >

この作品をシェア

pagetop