夢の続き~天国へのloveletter~(実話)
〜♪
ピンポン


卓也の家のチャイムを鳴らした


『はぁ〜い』


迎えてくれたのは初めて見る卓也のお母さんだった


『あらあら!いらっしゃい!まぁ〜卓也にはもったいないくらいの美人さんね』


『初めてまして。卓也さんとお付き合いさせて頂いてる高瀬麗奈といいます。以前は夜中にお邪魔して挨拶も出来ずにすいませんでした』


『そんなのいいのよ!うちの馬鹿息子をよろしくね!』


卓也はお母さん似で笑った顔のえくぼがそっくりだった



『卓也に入るよ』


『ち…ちょっと、待って』


部屋の扉の向こうで慌ている卓也がいた


『もぉ〜入るからね』


麗奈は強引に扉を開けた

『何してんの!!!!』


卓也を見た瞬間笑いが止まらなかった


扉の向こうにいた卓也は いつもヤンキージャージなのに テカテカのパンツにシャツを着て 髪は金髪に戻し オールバックだった


『あははは…もうダメ…お腹苦しい…』


麗奈はあまりにも似合わない格好に笑い過ぎて座りこんでしまった


『そんなに笑うなよ〜たまにはビシッと決めたくてな!変か?このシャツ高かったんだぜぇ〜』


真面目に聞く卓也がたまらなく愛おしく思えた


そんな真っ直ぐな卓也に惚れたんだもんね




今思えばあの姿 写真撮っておけば良かった



卓也の全てを想い出に残しとけば良かったなぁ…



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