1Rの彼女
「アタシってば、今年大殺界なのかなぁ。お祓いしとけばよかったなぁ。」


まぁ、あんな話を聞いてしまった以上、出て行けとは言いづらい。
自分がこの立場だったら、ありえないよな。
こんな少ない荷物だし、住所不定の無職かぁ。
ここで追い出して、ホームレスになって(もうホームレスか)、万が一死んでしまったら…。

俺のせいか?

捨て犬を見捨てるみたいで心が痛い。


他人を家にあげるのは嫌だし、どんな人なのかも分からないのに一緒に住むなんて。
もう諦めるしかないか…。


「狭い家ですけど…、生活が落ち着くまで…どうぞ。名前知ってたみたいですけど、三上拓馬です。よろしくお願いします…。」


「仲良くしよーね、タク♪あ、それからアタシ夕方からバイトなんだ。夜遅くなるから合鍵ちょーだい。」

可愛い笑顔と一緒に差し出された右手。


前言撤回!!!
早く金貯めて、出て行ってくれ!!!


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