‡不思議な彼は雨男
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次の日。天気は小雨。
小雨でも雨は雨だ。
私は学校からの帰り道、友達の百合を巻き沿いにして最初に彼と会った場所までやって来た。
「雫ーやっぱりいないよ。そんな人ー。」
「えー!じゃぁ私何かに化かされたの?」
その辺りを二人でうろうろしてみたけどやっぱり彼の姿はなくて‥。
「もう私帰るよー!!」
「えー百合ー!!」
そうしているうちについに百合に見捨てられた。
…私も帰ろ。
そう思って家への道を歩き始めたときだった。
「やぁ、雫。」
「キャ!」
後ろから予想外の声がかけられる。