‡不思議な彼は雨男

「アクアマリン?私の誕生石だ。」

「誕生石?」

やっぱり知らないレインは私に説明を求めた。

「誕生日の月によって決められた宝石があるの。で、私は3月生まれだからアクアマリンなんだ。」

「へぇ…。」

それを聞いたレインは何故か意味ありげにフッと笑う。

「え、何その笑い?どーしたの?」

「内緒。」

レインはまた店内をウロウロし始めた。

内緒って。。

これ以上秘密が増えたらもう大変だ。

レインはお店に沢山ある服を、珍しい物でも見るかのように見ている。


…本当は天使の顔をした悪魔だったりしてね。

私は心の中でそう呟いてみた。
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