キミと一緒なら
全章
その日、彼と一緒に歩く川の土手は、やたらと風が強かった。


「すっごい風だねー」


「ホント。気抜いたら飛ばされそうな」


笑いながら、うざったそうに長い髪を押さえる彼。

だから切ればいいのにといつも言っているのに、彼はいつも「いーやこれは俺のポリシーだから」と切ろうとしない。

単に面倒なだけじゃないだろうかと思うのは私だけじゃあるまい。

ちなみに私はと言えば、短く切り揃えているのであんまり気にはならない。

ただ、スカートだけがばたばたとはためいた。

別にいいんだけどね。下短パンだし。


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