死に神の涙

三章〜暗闇に鈴の音一つ〜

明るい…。

何処だここは…?

苅麻が体を起こすと全身に痛みが走る。
どうやらベットに寝かされてたみたいだ。
……ここは俺の部屋か?

「あ!苅麻先輩ぃ!」

七海が泣きながらこちらに向かってくる。

「何日も目を覚まさないから心配しましたよぉ!」
「って事は…一週間くらい寝てたのか?」

道理で体が痛む訳だ。

「いぇ、二日です」
「…びっくりさせるなよ…」
「それはこっちの台詞ですよ!いきなり怖い顔になってわたしたちに襲ってくるんですからぁ!」
「…ゴメン」
「何があったんですか?

苅麻は両親が殺された事を話した。

「そうだったんですか…」
「誰が俺を押さえたんだ?正直、七海達では無理な筈だが…」
「なんか…通りすがりの会社員さんが助けてくれましたけど…」
「死に神の力に匹敵する人間だと…?」
「ま、まぁ助かったんですから良いじゃないですか!それよりお腹空きましたよね?料理作りましたよ!」

七海の事だ。
気を使ってお粥でも作ってくれたんだろうと苅麻は考える。
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