身長差15センチの関係 3
鈴璃は、これが最後のさぼりだと、家族の背が見えなくなるまで見送った。
そして家族が見えなくなると、日常のしっかり鈴璃がスイッチON。
くるっと振り返り、ぴっちり空気をまとって動き出す。
家族がいた席には、すでに別のお客さん。
テーブルもきれいに片付けられていて、弟がいた余韻はすっかり消えていた。
鈴璃は、その席に近づいて決められた台詞。
「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」
「えーと」
席のお客さんもまた、祭を楽しんでいる顔。
こうして、鈴璃の店は昼まで大繁盛を続け、皆の良い思い出を生み続けた。