アンバランスな恋心
「ココはスーちゃんと話をしてたよ」

光ちゃんは
私の服の中に手を
入れてきた

「一人にしてていいの?」

「一人?
スーちゃんがいるから二人だよ」

違うでしょ
そういう意味じゃない

光ちゃんだって
私が何を言いたいか
知っているくせに
はぐらかすね

いつからそういう男の子になったの?

素直で
嬉しいとすぐにほほ笑んでいた
光ちゃんはどこにいったの?


高校を卒業して

大学生になった光ちゃんは
私の知っている光ちゃんとは
少し違う

「光ちゃん、ダメよ」

「どうして?
何がいけないの?」

「光ちゃんには
彼女がいるじゃない
どうして恋人がいるのに」

私は
光ちゃんの手を払うと

光ちゃんの顔を見た

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