イケメン☆パーティー
「俺にできることあったら、いつでも言えよ。
より戻したい、とかはいつでもOKだし」
「より戻したい、とかはないと思うけど……
でも、ありがと」
あたしが微笑むと、舜も微笑み返してくれた。
あたし達は、それからは食べることに集中した。
ううん、集中するフリをお互いにしてたのかもしれない。
でも、もう話を蒸し返すことはしなかった。
たぶん、舜はあたしのこと、諦めてくれたんだと思う。
満腹になって店を出たところで、舜に次に行こうと誘われた。
でも、あたしは断った。
すると舜は「そっか、じゃあ、また来週な」と手をあげてあたしに背を向けた。
いつかみたいに強引に手を引っぱって行かれることはなかった。
バイバイ、舜。
あたしは舜の後ろ姿を、見えなくなるまで見送った。