イケメン☆パーティー
「なんだ、ばれてんのか。
言うなって言ったのに……」
「すごく助かった。
本当なら聞けない話してもらって、次の作品描くときの参考になった。
本当にありがとうね」
あたしが重ねてお礼を言うと、舜は鼻の頭を指で掻いた。
「礼なら田所さんに言えよ」
「うん、それはもちろん。
……ただ、舜からも田所さんにお礼言っておいて欲しいんだ。
できれば食事おごるとかして、さ」
「…………」
あたしが昨日田所さんに頼まれたとおりにそう言うと、舜はじっとあたしの顔を見つめてきた。
「ん?なに?」
見つめられて居心地が悪くなったあたしは、作り笑いしながら舜に聞いた。
「それってさ、あの人に頼まれた?」