イケメン☆パーティー

「今夜ですか?」

突然の誘いに驚くと同時に、昨日の今日では積極的に行く気にはなれず、そんな気持ちがちょっと声にも出てしまった。

大前さんは気配を察して、譲歩してくれた。

「うん、いや無理なら明日でもあさってでもいいんだが、ぜひ、お詫びに何かかりんちゃんの好物をおごらせてもらおうと思ってな」

あたしは恐縮した。

「え、そんな、気にしないで下さい」

「いやあ、実は、かりんちゃんにちょっと内密に話もあるんでね。
時間を取ってもらいたいんだ」

内密に、なんて言われると気になる。

「話、ですか?」


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