イケメン☆パーティー

「かりん」

「なに?」

「俺が付き合う女は俺が決める。
俺はかりん以外ありえないから」


舜は優しく微笑んでそう言った。


舜……


そんな舜を見つめているうちにあたしの目には涙がにじんできた。

なんでそんなにあたしを想ってくれるの?

あたしはちっとも舜の想いにふさわしい子じゃないのに……


「かりん、急いで結論出すなよ。
俺に、かりんに選んでもらえるように頑張るチャンスをくれよ。
かりんが今はどっちか選べないっていうなら、今は選ばなくていい。
いつか選べる時が来るまで、今のままでいい」

「でも……」

涙目のあたしの頭を、舜は優しくなでてくれた。


< 67 / 381 >

この作品をシェア

pagetop