人間ペットショップ
だから言ってしまった…

「恋人くらい…いるわよ…」



さちが、まずいと気づいた時には、時すでに遅しだった。






「……そこからは、簡単に予想できるでしょう?」


さちは、そう言って、食べ終わったカップラーメンの容器を指で小突いた。



そこまで、相槌を打っていただけのタケシが言った



「…ってことは、もしかして…」
「そ……あんたには私の恋人役をやってほしいの。」


それを聞いたタケシは、ふ~ん…とだけ言った。


「嫌じゃないの?」

少し意外な反応だったため、さちは思わず訊いた。


「なんで?嫌じゃないよ。ってかオレはあんたのモノなんだからさ…気にすんなって。」
「……う…うん。」

さちは、緊張の解れたタケシの態度に少し戸惑ってしまった。


…私のモノ…か……
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